【成功事例付き】応募が増える採用サイトの作り方|応募率を高める5つのポイント
「採用サイトを作ったのに、応募が全然来ない……」
これは企業の採用担当者がよく抱える悩みです。
「かっこいい写真を載せて、デザインを刷新したのに、期待ほど応募が増えない……」
なんてことも、珍しくはありません。
これらの大きな原因の1つは、求職者が本当に知りたい情報が不足していることかもしれません。
本記事では、ありがちな失敗例から、求職者の本音、そして応募が増える採用サイト設計の方法まで解説します。
「応募が増える採用サイトの条件」をしっかり捉えて、自社の採用課題を解決案として参考になれば幸いです。
それでは本編です。
採用サイトでよくある失敗とは?
まずは、よくある失敗パターンから、採用サイトが陥りがちな「落とし穴」をチェックしてみましょう。
よくある採用サイトの2つの失敗パターン
よくある採用サイトの失敗パターンを見ていきましょう!
1.デザイン重視で情報が不足している採用サイト
ブランディングに力を入れすぎてきれいだけど中身が薄いというパターンです。
ビジュアルがよくても、給与、キャリア、職場環境などの情報が足りないと、求職者は応募をためらってしまいます。
2.HPに募集要項を掲載しているだけの採用サイト
コーポレートサイトの採用情報ページに、形式的に募集要項だけが並んでいるパターンです。
必要最低限の情報しかないと、職場の実態が伝わらず、他社と差別化しにくくなってしまいます。
求職者が応募を諦める瞬間とは?
せっかく採用サイトまでたどり着いたのに、求職者が応募を諦めるのは以下のような場合です。
給与の幅が広すぎて不透明、残業時間が書かれていない、社風が全く見えないなど、情報不足による不安は、応募をストップさせる大きな要因です。
「風通しがよい」「やりがいのある仕事」など抽象的な表現ばかりでは逆効果になる場合もあります。求職者は「本当かな?」と疑念を抱き、エントリーを見送ってしまいます。
応募を後押しする「5つの項目」とは?
1.実際の給与と昇給実績
募集要項に「月給30万円〜」とだけ書かれていても、入社後にどのくらい昇給するのかはわかりません。モデル年収や過去の昇給実績を明示することで、将来の生活設計がイメージしやすくなり、安心感につながります。
2.残業時間と休日出勤の実態
「残業ほぼなし」「ワークライフバランス重視」といった表現は曖昧でかえって不安を招いてしまうことも。平均残業時間や休日出勤の頻度など、具体的な数字を示すことが重要です。
《例》
「月平均残業時間 12時間」
「休日出勤 年2回程度」
上記のように明確な情報があるだけで、安心感は大きく変わります。
求職者は“最悪のケース”を想像しがちだからこそ、数字で不安を払拭することが、信頼につながる第一歩です。
3.職場の人間関係や雰囲気
人間関係は、働きやすさを左右する最大の要因といっても過言ではありません。
社員インタビューや座談会記事で上司との距離感やチームの雰囲気を伝えられると、応募後のミスマッチを防ぎやすくなります。
4.具体的な1日の業務内容
「トラックの運転手」
「2トントラックで荷物を指定の場所まで運ぶお仕事です」
といった内容では具体的な業務のイメージが湧きません。
下記のように、1日の流れを図解にして見せると、そこで働くイメージを持ちやすくなります。

5.退職の実態とその理由
意外と採用候補者が気にしているのが「なぜ人が辞めたのか」です。
退職理由も、「働くうちにやりたいことが明確になった社員の転職を会社が後押しした」といった形で整理して伝えると、誠実な印象につながります。
求人票やコーポレートサイトでは触れにくいリアルな情報こそが、求職者が最も知りたい内容です!
採用サイトに必要なのは「ワクワク」より「不安解消」
転職や就職は人生における大きな決断の1つ。
そのため、求職者は「失敗したくない」という気持ちが、どうしても先に立つものです。
だからこそ、派手なビジュアルやキャッチコピーでワクワクさせるよりも、まずは不安を取り除くことが重要です。
1.転職リスクによる不安
転職活動には、「せっかく転職しても後悔するのではないか」というリスクが常につきまといます。
そのため、採用サイトでは、自社で働くことの具体的なメリットはもちろん、働くうえで大変なことまで正直に伝えることで入社後のミスマッチを防ぐことが可能です。
2.わからないことに対する不安
人はわからないことがあると、不安を大きく見積もってしまう傾向があります。
たとえば、給与や残業時間について具体的な数字がないと、求職者は最悪のケースを想像して応募をためらってしまうかもしれません。
逆に、情報をオープンにすると、この会社は隠し事がないという安心感を与えられます。
3.人間関係に対する不安
転職先での不安要素としてよく挙げられるのが、人間関係です。
仕事内容や給与は求人票である程度わかりますが、上司の距離感や社内の雰囲気などは実際に入社してみないとわかりません。
この不安を和らげるには、社員インタビューや座談会形式のコンテンツ、日常を映した写真や動画が効果的です。
働く人の表情が見えることで、「ここなら馴染めそう」と応募に踏み出すきっかけになります。
応募が増える採用サイトの作り方
ここでは効果的な採用サイトの設計について説明します。
求職者を安心させられる情報設計
1.求職者目線での情報整理
企業が伝えたい情報と、求職者が知りたい情報にはギャップがあります。
採用サイトは会社案内ではなく、入社を検討している人の疑問に答える場所であると考えることが大切です。
2.不安 → 安心 → 興味 → 行動 という導線設計
はじめ、求職者は、「この会社は大丈夫かな?」という不安を抱いています。

上記のような心理的プロセスを意識して情報を配置することが大切です。
ターゲット人材を明確にする
この際に重要なのが、抽象的な表現を使わずに「行動ベース」で描くこと。

具体的に明記するほど、マッチしている人が応募しやすくなります。
また、採用サイトでは応募数を増やすことが目的化しがちですが、本来は長く活躍できる人と出会うことがゴールです。
だからこそ「ルールを守れない人や変化を嫌う人は合わないかもしれません」といった情報もあえて伝えることで、入社後の早期離職を防ぐのも大切です。
採用候補者と会社の双方にとってよい出会いを生み出せるよう、採用サイトも工夫する必要があります。
会社のリアルを伝える3つの要素
ここでは、会社の雰囲気をよりわかりやすく伝えるために、採用サイトに取り入れるべき3つの要素について解説します。
1.ストーリー性
数字や制度の説明だけでは伝わらない人間味を補うのが社員の体験談です。
読者が自分を重ねやすく、感情に響きます。
単なる実績紹介ではなく、社員の実体験を物語として見せることで「この会社なら自分も頑張れそう」と感じてもらいやすくなります。
2.具体的な数値
「働きやすい」「成長できる」といった抽象的な言葉よりも、客観的な数字が信頼につながります!
下記のように平均残業時間、昇給額、産休復帰率など、具体的かつ客観的な数値を示すことで、信頼性が一気に高まります。
《例》
• 平均残業時間:月10時間
• 昇給実績:平均1万円/年
• 産休復帰率:95%
転職活動中の求職者は、不安を解消するための根拠を求めているため、数字は強力な判断材料になります。
3.視覚的な証拠
写真や動画は、言葉よりも直感的に社風を伝えられる要素です。
笑顔で話す社員や、実際のオフィス風景、ミーティングの様子などを映すことで会社のリアルな雰囲気をイメージしやすくなります。
写真と動画の効果的な活用法
採用サイトで「この会社で働いてみたい」と思ってもらうには、写真や動画の使い方が鍵になります。
ここからは、採用サイトで写真や動画を効果的に活用するためのコツを紹介します。
プロのカメラマンの撮影で「伝わる」採用サイトに
採用サイトの印象を大きく左右するのが、写真や動画といったビジュアル要素です。
スマホで撮影した写真は手軽ですが、どうしても雑多な雰囲気が出てしまいがちです。
一方、プロのカメラマンは、ありのままの日常を切り取りながらも、構図や光の使い方で「見た人が魅力を感じる」仕上がりにしてくれます。
大事なのは、過度に洗練された広告写真を目指すことではなく、働く人の自然な姿や職場の空気感をそのまま伝えることです。
だからこそ、プロによる撮影が効果を発揮するのです。
撮影すべきシーン
写真は「どんな場面を切り取るか」で印象が大きく変わります。
以下のようなシーンを意識して撮影しましょう。
・実際の業務風景
社員がPCに向かって作業している姿や打ち合わせの様子は、仕事の具体的なイメージを伝えやすく、求職者自身が働くイメージを想像しやすくなります。
・休憩時間や雑談の様子
コーヒーを飲みながらのゆっくりしている様子やランチで雑談している風景は、職場の人間関係や雰囲気のよさが伝わり、安心感を与えます。
・社内の何気ない一コマ
資料を手に立ち話をしているシーンや、ちょっとした相談の場面など、自然体なやり取りこそリアルで信頼されるコンテンツになります。
動画で「空気感」を伝える
動画は写真以上に会社の雰囲気を伝えられる強力なツールです。
特におすすめなのが、社員インタビュー動画。
声のトーンや表情、話し方から、その人の人柄や職場の雰囲気がダイレクトに伝わります。
文章や画像では伝えきれない空気感を届けられるのが動画の最大の魅力です。
制作コストはかかりますが、予算に余裕があれば導入したい施策になります。
成功事例の共有と実施した施策
これまで紹介してきた採用サイトの設計ポイントを実践し、成果につながった事例をご紹介します。
これからご紹介する製造業の会社では、採用サイトの刷新にあたり、以下の3つの工夫を取り入れました。
1.社員インタビューで“リアルな声”を発信

求職者が最も気になる「職場の人間関係」や「働く人の本音」を伝えるため、社員インタビューを実施。これにより、一人ひとりの声に説得力が生まれ、応募前の不安を解消するコンテンツとなりました。
2.プロのカメラマンの撮影で「自然な職場の空気感」を可視化

プロのカメラマンによる撮影をして、普段の業務風景やオフィスでの自然な様子を写真に収めることで、飾らない職場の空気感を伝え、求職者が「自分が働く姿」をイメージしやすくなりました。
3.コーポレートサイトとの連携で“会社理解”を深める

また、採用サイト単体で完結させるのではなく、コーポレートサイトと連携しているのもポイントです。事業内容や顧客インタビューへと導線を広げることで、会社理解を深めてもらえる設計になっています。
こうした工夫の積み重ねにより、結果として応募率が大幅に向上し、採用活動全体の成果改善につながっています!
まとめ
ここまで紹介してきたポイントを踏まえ、効果的な採用サイトを作るために押さえておきたい要点をまとめました。
- 求職者の不安解消を最優先に
- リアルな情報で信頼を獲得
- プロの撮影で職場の空気感を可視化
1.求職者の不安解消を最優先に
求職者にとって転職は人生における大きな決断の1つです。給与や残業、職場の人間関係など、疑問や不安を解消する情報を優先的に提供することで、応募への心理的ハードルを下げましょう。
2.リアルな情報で信頼を獲得
抽象的な表現や美化した情報ではなく、実際の数値や社員の体験談など、リアルな情報を伝えることが重要です。これにより、応募者は会社の実態を正確にイメージでき、信頼感も生まれます。
3.プロの撮影で職場の空気感を可視化
社員の自然な表情や日常業務の風景をプロのカメラマンが撮影することで、職場の空気感や人間関係を効果的に伝えられます。ビジュアルは文章だけでは伝わりにくい情報を補完してくれるので、積極的に活用しましょう。
効果的な採用サイトを設計するために
採用サイトは「見た目の良さ」ではなく、「求職者が本当に知りたい情報」を中心に設計することが成功の鍵です。
「とはいえ、1から採用サイトを作ったり、現状の採用サイトを改良したりするために、何から着手すべきかわからない……」
そんな方のために、採用サイト作成・改善ノウハウをお伝えする無料相談を実施してます。
これから採用サイトを立ち上げるという方はもちろん、採用サイトをより効果的に改善したいという方にもおすすめです!